top of page
ブログ
検索


クオリア
冬の気配が深まり、空気が澄み渡る季節となってまいりましたね。 何かの珍妙な生き物の名前かと思われた方、申し訳ありません。(画像のクリオネはただ言葉が似ていただけです…) 今回の主役は触角も尻尾もない、けれどなぜか私たちの世界の見え方を左右してしまう不思議な存在“クオリア”、つまり主観的な感覚です。感覚質とも呼ばれているようですね。 どうしてこの言葉に惹かれたのか。福祉の現場にいると、ときどき「え、同じもの見てるよね?」「あれ、まさか今言ったことが通じていない…」と確認したくなるほど、利用者様と自分の感じ方の違いに出会うことがあります。 そのたびに胸の内側で小さくひねくれた声がつぶやくのです。「なんでなんだろう?」と。そんな悶々とした日々のすき間にひょいと現れたのが、このクオリアという言葉でした。 名前を知っただけなのに、見えるものが一枚増えたような安心があったんですね。自分にとっての“赤”が、他者にとっては“夕暮れの朱”かもしれない。雑音が針の雨みたいに感じる人もいれば、逆にそれが落ち着く人だっている。 こうしてみると、人の世界っ
放課後等デイサービスブルースター
12 分前


小さな革命を
本格的な冬が近づいてきて年末まで1ヶ月半…きっと一瞬だろうなと思う今日この頃です。 すずらんスタッフの橋本です。 歌手のSUPER BEAVERさんの「小さな革命を」という曲。昨年2024年に発売され、SUPER BEAVERさんの真っ直ぐな言葉と熱量が聴く人の心に火を灯すような曲なのですがとても私たちの利用者の方たちへの支援という面にも刺さる歌詞で最近よく仕事の前に聴いたり歌詞を流し見たりしています。 「小さな革命を」社会変革を掲げる曲かなとタイトルを見ただけでは思ってしまいますが「一人ひとりが何を感じ、どう変わろうとするか」という”当事者意識”が根底にあります。革命というちょっと構えてしまう単語が使われていますが決して大それたものではなく、あくまで自分のなかにある変化を促すための言葉として使われています。 SUPER BEAVERさんは「今の社会や日常に対して思うことを、誰かのせいにせず自分ごととして捉える」ことを意識した一曲だと説明しています。 この曲の中で繰り返し語りかけられる「当事者であれ」という歌詞。世の中、日常の矛盾や不満に対して他
グループホームすずらん
11月23日


ご寄付あっての研修(スタッフの心を守る組織)
一気に秋の気配が増していますね。街の木々も色づき、ホームの食卓では柿・さつまいも・かぼちゃ等秋の美味しいものが並び始めています。今朝のブログでは、ゲストの方にもコメントいただいておりますので少し長めですが、どうぞ最後までお付き合いください🎵 今年のブルースターの虐待研修のテーマは「NVC(ノンバイオレンスコミュニケーション)を中心としたやり取りを学ぼう」です。その延長線上で、スタッフ間のコミュニケーションがどうしたら深まるのか、トップダウンの組織ではなく自ら考えて動ける組織を作るにはどうしたらか良いのかということをグループホームすずらんでは考えるようになりました。 それは、すずらんの利用者さんの中には、被虐待児(者)であった方の割合が多く、日々の支援業務は心身共に大きな負担をスタッフ自身が背負うからです。生と死のギリギリのところで生きている方々に寄り添うことは組織としての強さや柔軟さを構築していかないと、日一人一人への負担が相当なものとなり、時にチームとしての望んでいない軋轢が生じることとなります。 組織を立ち上げて6年。今年はスタッフの心のケ
株式会社ブルースター
11月16日


食事イベント
ハロウィンも終わり、いよいよ本格的な冬に近づいてきました。グループホームすずらんのNです! 本日は、9月に行われた食事イベントの様子をお伝えしようと思います! すずらんの利用者さんたちは、イベントが大好きなので気軽に行えるイベントをもう少し増やしてみたらいいのではないかと話になりました。 そして今回は、ホームから近いビバホームのフードコートに行ってみよう!となりました! イベントを発表したのは1ヶ月以上前だったと思うのですが、、、日々イベントについて利用者さんの誰かしらが話題を出してきます。 当日が近くなるにつれて、ほとんど毎日でした。『〇〇を食べたいと思ってます!デザートは何にしようかなぁ~』と同じ話を何度もされるので思わず、会う度に同じ話を聞いてるよ!と言ってしまいました(笑) ですが、それだけみなさんイベントが大好きなんだなぁ~と改めて感じました。それに以前よりも利用者さんがイベントに慣れてきたこともあり一段と全体の盛り上がりが増しているようにも感じました! 当日は、フードコートに着いたら各々好きなものを購入して食べてもらいま
グループホームすずらん
11月9日


禁止です
あんなにも暑かった夏がまだ記憶の片隅にありますが、気づけば年末に近づき朝夕共に寒さを感じる季節となりました。 日々子どもたちと関わる中で時として、子どもたちは実に見事なタイミングで「えっ!?」という行動をしてくれます。水たまりにダイブしたり、玩具を芸術的に飛ばしたり…。 つい「ダメでしょ!」「やめなさい!」と口から禁止言葉が出てしまうのは、人として自然な反応です。けれども実は、この“ダメ!”という言葉、脳の仕組みから見ると少々逆効果になることがあるのです。 脳はまず、言葉を聞いた瞬間にイメージを作り出します。「走っちゃダメ!」と言われると、頭の中ではすでに“走っている自分”を想像しているのです。その後でようやく「ダメ」という否定の意味を処理します。けれどもこの否定を担当するのは前頭前野、人間の脳の中でも最も新しく、少しのんびり屋な部分。つまり、イメージの方が一足先に記憶に残ってしまう。結果、「走っちゃダメ」と言えば言うほど、脳は「走る」という映像を強く焼き付けてしまうというわけです。 だからこそ、子どもへの声かけは“禁止”よりも“目的”を
放課後等デイサービスブルースター
11月2日
bottom of page
