人の成長
- 放課後等デイサービスブルースター
- 9月21日
- 読了時間: 2分

熱風が吹いていた夏も過ぎ、秋の風が吹くようになってきましたね。
今回は、人の成長について書いています。
『人は成長する存在です。』
この言葉はあまりに当たり前に聞こえるかもしれません。けれども、特に夏休みを過ごした子どもたちを見ていると、その「成長」という現象がいかに多様で、奥行きをもつものかに気づかされます。
たとえば、ある子は好きなものにさらに夢中になり、探究の深さが増していきます。別の子は、人との関わりがこれまで希薄だったのに、急に友達と遊ぶことを覚え、関係性の豊かさを体験していきます。成長とは直線的なものではなく、それぞれの子の中で立ち上がってくる「可能性のかたち」とも言えるでしょう。
これは偶然ではなく、ある意味で理にかなったプロセスでもあります。脳はおよそ一ヶ月ごとに新しい情報を整理し、次の自分へと更新されていきます。だからこそ、8月に経験したことが9月に色濃く反映される。さらに、人は「真似る」という力を通して成長します。近しい人を模倣することで、自分の限界を知り、またその限界を超えていく。心理学的にはミラーリングとも呼ばれるこの働きは、人間の学びの根本にあるものです。
子どもたちは夏休みでなくとも日々成長しています。しかし、長い時間を共に過ごすからこそ、その歩みが目に見える形で鮮やかに現れてくるのです。
成長は、特別な瞬間にだけ訪れるものではありません。むしろ日常の一つひとつの積み重ねが、新しい自分をつくっていきます。そのことに気づけるなら、私たち大人もまた、子どもたちと同じように日々新しい可能性を手にしているのかもしれません。
明日出会う子どもたちは、今日とはもう少し違った「誰か」になっています。その変化を見つけ、喜び合うこと。それ自体が、私たちにとっても成長の糧になるのです。
(文責:熊谷)
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