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虐待防止研修を行いました

 

 梅雨が一瞬で過ぎていき、外を歩くとビッシャリと汗をかく季節となってまいりましたね。個人的には散歩が好きなので毎日シャワーを浴びたように汗をかきながら夏を感じています。

 今回は先日行われた、社内スタッフ参加による虐待防止研修の内容をお伝えしようと思います。

笑顔が素敵な真嶋さん(通称:まじまじ)
笑顔が素敵な真嶋さん(通称:まじまじ)

 講師をしてくださったのは、一般社団法人COMHCa真嶋さんです。

 普段から虐待研修だけでなく、様々な研修をブルースタースタッフ向けにしていただいています。


 虐待研修というと、基本的なところはこどもの権利や障がい者虐待防止法などを参加者で読み合わせ等をした上で、社会で起きた事件や実際に経験したことを話し合う事例検討が一般的かと思います。

 

 ですが今回は、「虐待は当然してはいけないこと」「なのに繰り返されてしまうのはなんでだろう?」の視点での研修となりました。ケアをめぐる現状、組織の抱える大変さなど様々な要因に焦点を当てた内容を中心に研修は進んでいきました。

 特にその中から、NVC(非暴力コミュニケーション)のお話をしてくださいました。

『観察(observation)、感情(Feeling)、ニーズ(Need)、リクエスト(Request)4要素に注目しながら、自身の内なる対話や相手の言葉の奥の推測、相手との対話を行います。』

※詳しくはNVC JAPAN様のHPをご確認ください


 対象者に対して、観察と評価が混同されていることがあるそうです。

 テキストで観察と評価が混同しているかをやってみたのですが、言語化するとなかなか難しく「ムムム…」と頭を抱えてしまいました。観察的なことは普段しているはずなのですが、言語化されることによって観察なのか評価なのかよくわからなくなってしまいました…。

観察と評価のエクササイズ
観察と評価のエクササイズ

 観察と評価のエクササイズの後はグループワークに移り、1グループ3~4名で感情を見極め表現をするというワークをしました。

 語り手1名が最近の感情が動いたことをハミング(口を閉じてムームー音を出す感じです)で話し、聞き手側は話し手の感情を推測しながら、言語が書かれている表の中から気持ちや感情を選び付箋に書いて語り手の反応を見ながら感情を出していくというものでした。

 これがとにかく大変で、ハミングで伝えると楽しいことを伝えているはずなのにまったく逆の感情を書かれていたりと、語り手も聞き手も伝えることと読み取ることに四苦八苦していました。

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 このワークを通して、伝えるということは口だけではなく姿勢・表情・しぐさ・抑揚など様々な要素が合わさって相手に届いているということがよくわかります。特に私は表情があまり変わらない方なので、普通に話している事でも受け手によってはよくわからなかったり、もしかしたら怒っているのかもと思われることがあるのかもしれないと感じました。


 自分の要求していることを言語化することにより、今自分が何を思っていて、何を欲しているのかがわかるのだと思います。感情(思考)と向き合うことの大切さを改めて感じます。マザー・テレサが似たようなことをおっしゃってましたね。(思考に気をつけなさい、いつか言葉になるから 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるからetc…)


 利用者様と関わり合う中で瞬時に起こることに対し、その瞬間で相手の感情や欲求をくみ取り、さらにそのことに対して自らの感情を言語化し、適切と思われるものを伝える(支援する)ためには、常日頃から訓練することによって実現可能なのではと思います。

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 振り返りの時間ではスタッフごとに発見があったようで、一人ひとり感じたことを話してくれました。

 一般社団法人COMHCa真嶋さんお忙しい中、研修をしていただきありがとうございました!!

 

文責:熊谷

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