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今年第1回目の全体職員研修

 風の強い日が多いと感じる今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

お久しぶりです。すずらんの橋本です。


 タイトルにある通り今回は「一般社団法人COMHCa」の真嶋さんを講師にお迎えして今年初めての株式会社ブルースター全体研修を行ないました。


 今回は第1回目ということと学び始めて日が浅いスタッフも参加するということで学びの入口、呼び水となるよう「人と社会の可能性を信じ続けるための『見かた』を育むグループワーク」というテーマで複雑で困難な支援現場において持続可能な組織であるためにそれぞれの事業所にいる利用者さんの事例と照らし合わせながら今後現場で活かせるよう学びを深めさせていただいたのでご紹介します。


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1.情報提供

①支援の現場でよくある状況

②諦めないで何とかしていくために必要なこと


3つのメガネ(知的障がい・発達障がい・愛着トラウマ)


2.実際の事例と照らし合わせる


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上記が今回行った研修の主な概要です。


1.①支援の現場でよくある状況


・心配事が持ち上がった時

フィンランドの臨床心理学者の言葉で

『心配事が持ち上がると、多様な視点や見かたがあることを忘れて、つい一方的なコントロールを試みてしまう。その自覚なく戦略的な方法が採用され、根源的な他者性を受け入れない態度が実践に持ち込まれる。…(中略)…人はただ、手のつけられない状況をコントロールしたいと望む。他者が状況を理解し、適切に振る舞ってくれるようになることを願うからだ。』

人は心配事が持ち上がると、つい一方向からの視点や見かただけで方法を決定してしまう。もっと多角的な視点から方法を考察するとより良い方法が見つかる可能性もあるが、これが正しいからと他者の意見を受け入れないということがつい自覚なく行われてしまうのが人なんだということが述べられています。


・Trauma Organized System

過度なストレスやトラウマが、個人や家族、支援組織の機能に影響を及ぼし、そのトラウマ的な経験を中心にしてシステム全体が無意識に再構築されてしまう現象や状態です。

慢性的なストレスが蓄積され組織のいろいろな機能に影響が出ることで結果サービスの質が低下していき最終的には組織が崩壊してしまうということが実際に支援の現場で度々起きているということです。


②諦めないで何とかしていくために必要なこと

情報を整理するメガネをかけ替える

精神科医の青木医師の言葉

『沢山の情報が同時に入ってくると、それらを整理して見るのはとても難しい。だからメガネをかけて情報を整理する。だが、そのメガネは一種類に頼らないほうがいい。いくつかのメガネをかけ替えながら見た時に、初めて目の前の患者さんが広がりと深みをもって捉えられ、その人にあった治療や支援に繋がるのではないかと思う。』

ここで言うメガネをかけ替えるとは異なった視点や見かたを変えるということで、ある人物を精神の視点で考えたり障がいという視点から考えたりなど様々な視点から見ることでその人に合った方法が模索できるのではないかということを学ぶことが出来ます。


◯3つのメガネ

ここでグループホームという事業所を持つ私たちに特に関係のある①知的障がい②発達障がい③愛着トラウマという基礎的な3つのメガネを学び直しています。


①知的障がい

知能とは何十年と研究され続けているが未だに結論に到達していない分野です。

WISC-Ⅴ(児童向けウェクスラー式知能検査)は、5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月を対象とした包括的な個別式知能検査で、全般的な知能(IQ)だけではなく、5つの認知領域を「主要指標」として評価し、子どもの得意・不得意といった認知特性や、学習面でのつまずきの背景を把握することに役立ちます。

表にあるようにそれらの中から更に細分化された能力それぞれの視点からその人の得意不得意を見ていくわけですが、この一つ一つの能力を培っていくには幼児期からの愛着関係という基盤が重要とのことでした。



②発達障がい



発達障害者支援法において、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

現在はASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(限局性学習症)と3つに大きく分類されておりこれらのタイプのうちどれにあたるのか、障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障害ごとの特徴がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。また、年齢や環境により目立つ症状が違ってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。

大事なことは、その人の持つ特性を理解しその特性に合った支援をすることができれば誰もが自分らしく生きていけます。


真嶋さんはここでは世界中の誰しもが表にあるような特性をそれぞれ持っているんだと言っていて自分は集中力続かないし、ケアレスミスよくするしADHDの傾向にあるかもしれないと言い、橋本自身は人とのコミュニケーションが苦手と感じ特に目を合わせることは嫌で自分の決めたルールはこだわりがちなのでASDの傾向が強いかもなと感じました。


③愛着トラウマ

愛着トラウマとは不適切な養育と児童虐待などにより健全に愛着が形成されず、養育者との関係における慢性的・持続的な傷つき体験が原因で生じる、感情調整能力や対人信頼感の障がいです。



健全に愛着が形成されずにいるとエピステミックトラスト(認識論的信頼)という「自らの体験や他者から学ぶ柔軟性」という能力が欠落してしまうとのことで、愛着障がいのアタッチメント・スタイル分類の4分類のうちの安心型には程遠くなってしまう。

私たちのグループホームにも健全に愛着を育むことが叶わなかった利用者さんが多く、10年近くという長期の支援をしていく中で少しずつ自身や自分以外への信頼を少しずつ積み重ねている段階です。それでも完全に安心型に移行できた利用者さんはいません。

いかに幼児期からの養育が大事なのかを日々感じるところです。


2.実際の事例と照らし合わせる

これらの3つのメガネの話をする中でそれぞれの事業所での利用者さんの事例を出し合いながらどれに当てはまってどういったことが必要なのかを確認し合いました。

ここで学び直したことをそれぞれの事業所に持ち帰り日々の支援に活かしていければと思っています。




長くなりましたが今回は基礎編ということで私たちグループホームに関わりの深いテーマで分かりやすく情報を提供いただき日々の支援に活かしやすい研修となりました。講師を担当した「一般社団法人COMHCa」の真嶋さん、お忙しい中ありがとうございました。

次回は実際の事例を主テーマとするとのことで次回も楽しみにしています。どうぞよろしくお願い致します。


終わりに一般社団法人COMHCa様とこうして提携し研修などをしていただけるのは株式会社アクロホールディングス様が毎年多額の寄附をしていただいているからです。

今年も昨年と同様に寄附をいただきましてありがとうございます。誠実にかつ適切に活かしていきたいと思います。


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