おはようございます。
季節外れの暖かさから急激に寒くなったり暖かくなったり…という2月中旬の月曜日の朝です。
さて話は変わりますが、最近観ているドラマの中で「ドンマイドンマイ、僕は好きだよ!」というセリフがあります。このセリフは主人公の彼氏(売れないお笑い芸人)がネタの中で使う定型文なのですが、ネタの中の誰かが失敗をしてしまったあとの最後にお決まりで「ドンマイドンマイ、僕は好きだよ」という一言が出てきます。
この一文が若者の中で流行っていてTikTokなどで多くの人が動画を作っているそうです。
失敗すること・情けない思いをすること・悔しい思いをすること・恥ずかしい思いをすること。グループホームに暮らしている方々も日中活動の場で様々な感情を抱いて帰ってきます。時には恋愛で悩み傷付いて帰ってくることもあります。そんな時、ホームのスタッフにとことん話を聴いてもらい、そのあと叱咤激励されることは日常茶飯事で「〇〇のココがダメだったのでは?」「〇〇君の言い方が良くなかったのかも」などと様々な会話を耳にします。でも最後に「それでも職員さんは、〇〇ちゃんのこと好きだよ」とか「〇〇君の存在がダメってことではないんだよ」などと必ず付け加えています。
グループホームの方々には様々な背景があり、児童精神科や精神科に通院している方も少なくありません。彼らの通院同行をしていて思うことは先生たちは【100%肯定型】なんです。もう7年近く同行していますがどの先生の口からも必ず【それは君にとって大事な考えなんだね】【少しずつ他の考え方も受け入れられるようになろうね】と様々な言葉を使って伝えてくれますが、絶対に否定せず肯定してくれるのです。
初めは大人が大嫌いで渋々外来へ行っていた彼らが回を重ねていく度に、日常生活が辛くなると「先生に会いたいから(話を聴いてもらいたい)外来を早めることはできる?」と自ら言葉にするようになっていくのです。これは傍で見ていて本当にすごい変化だと感じています。
グループホームという場所は、彼らの家になります。生きていれば日々誰もが失敗をしたりすることはあるわけで、そうなると「失敗したとしても君の存在の大事さは絶対に変わらないんだよ」と伝え続けることが大切なのだと思います。
『失敗する私=ダメな人間』『怒られる=私の事は嫌い』という思考になりがちな彼らには、本当に大事なんだよ、好きなんだよと折に触れて伝えていこうとスタッフ全員で日々話をしています。
【文責:花岡】
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