突然ですが、皆さん、
普段何気なく使っている「言葉」が相手に届いているかどうか考えたことありますか?
家族・職場の人・友人・・・それだけでなくコンビニの店員さんや病院の方々など・・・。
私たちは一日に多くの方と「言葉」を交わしています。
家族だけに解る言葉
会社内、同業種の人達だけに解る言葉
でも本当にその「言葉」が相手に届いているか?と改めて考えたことはあるでしょうか?
何となくで選んだ「言葉」、適当に多用している「言葉」ありませんか?
知的に特性のある利用者さん、精神的な特性を抱えている利用者さん、
一人ひとりに関わる時に感じる事・・・それは各自に伝わる「言葉」が違うということ。
目の前の人にどのような「言葉」を用いたら伝わるのか、心に落ちる「言葉」は??
脳内に残る「言葉」は??何なのかを常に考えて発する必要があります。
例えばスタッフ間で時々
「これくらいはわかってくれるよね」
「これって普通ですよね?」
という言葉を耳にしますが、「普通」「これくらい」という概念はとても曖昧です。「普通」も「これくらい」も本当に人それぞれです。日本人は曖昧さが美徳とされる文化があります。また最近では白黒付けない、グレーな思考が大切という話も色々なところで話されています。
でも彼らは『曖昧な言葉』をとても嫌がります。それは特性ゆえのことでもあります。
そして他にも特に「普通」が嫌いな理由があります。それは虐待を受けてきている子供たちは世間が言う「普通な家庭」「普通な親」「普通な学校生活」など受けたことが無いからです。(最近ではクリスマスになると色々な企業がCMで流すような家庭です)彼らにとっての「普通」は私たちには想像できない「普通」なのです。
特性の有る無しに関わらず、人間は生きてきた過程の中で各自の「普通」が培われます。
ですので当社では「普通」や「これくらい」などの曖昧な言葉選びをしないようにとスタッフには常々伝えています。
自分の発した「言葉」が相手にどう届いているのか、時々振り返ってみるのはいかがでしょうか。
【文責:花岡】
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